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ゾフルーザよりタミフルを選ぶべき理由【耐性株】

ゾフルーザ」は2018年3月に発売された、新しいインフルエンザの薬です。

1回飲むだけで治療が完了するため、注目を集めていました。

 

しかし最近、ゾフルーザが効かないインフルエンザが確認されたというニュースが…

 

↓参考記事

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190125-00000093-nnn-soci

 

これを受けて、ゾフルーザに不安を感じた方もいると思います。

 

そこで今回は、医学を学ぶ私がゾフルーザに対する私見を述べたいと思います。

 

 

まず結論として、

ゾフルーザを使うのは慎重になるべき

と思います。

 

確かにゾフルーザは、非常に便利な薬です。

従来から存在するインフルエンザの薬である「タミフル」や「リレンザ」等は、複数回使わなければなりません。

それに対してたった1回で済むゾフルーザは優れています。

 

しかし!

新しい薬は、分からないことも多い

という事実に注意しなければなりません。

 

例えばタミフルは、ずっと使われ続けてきた薬のため、それに関する学術的データも蓄積されています。

一方ゾフルーザはまだ出たばかりの薬であり、タミフルよりもデータが蓄積されていません

よって「信頼性」という点で、ゾフルーザはタミフルに劣っています

 

また、ゾフルーザはそもそも耐性ウイルスが出やすいという問題点が、発売前の試験データから言われていました。

その指摘通り、耐性ウイルスが出てきてしまったということです。

 

したがって、もしインフルエンザにかかってしまった場合、

タミフル等の従来からの薬を選んでおくのが無難である

と言えます。

 

以上となります、参考にして頂ければ幸いです。

ただ、インフルエンザにかからないのが一番なので、日頃から手洗いうがいは徹底していきましょう!